けめこの綴り帳

不良ばぁばの胸のうち

母の洋服

母の遺品整理で一番大変だったのが洋服でした

母は節約家で質素でしたが、なぜか着るものにはこだわっていたように思います

こだわると言っても、ブランドものとか超高価なものというのではなく

安っぽいくたびれた格好でいない、というもの

昔は呉服屋さんがそこそこの値段の婦人服を取り揃えていました

季節ごとの新作が出るたびに買いに行くわけです

 

母は昭和一桁の生まれ

物が捨てられない世代かもしれません

母が20代30代に着ていた洋服の中には洋裁の得意な叔母の作った服もあります

それも大事にとってありました

その頃の洋服はどこか上品でセンスがいいと思うのです

たぶん今着るとかえって新鮮かもしれません

そして生地もいいものです

だからデザインがシンプルでも高級になるのですね

 

私は着るものには無頓着なのですが、それがかえって、買ったものの一度も着ないで箪笥の肥やしにしてしまうのかもしれません😓

母の残した洋服の数にびっくりしましたが、どれも袖を通しておしゃれを楽しんだのがわかります。どれも見覚えのあるものばかりでしたから

 

故人の洋服を処分するのにかなりの時間が必要でした

物理的にも気持ち的にも

洋服に限らず本でも写真でも食器でもすべて、処分の大変さがわかるからこそ終活と称して自分の後始末をするのがご時世なのでしょうか

 

50代後半になって、母の残した洋服がしっくり馴染んできました

娘たちにもお祖母ちゃんの服を渡せそうです

残念ながら私の服は娘たちには不評です

センス悪っ‼

ってことです(;^ω^)

その代わりに、大量の本を置いていきます

それこそいい迷惑かなぁ😓

 

おやすみなさい