けめこの綴り帳

不良ばぁばの胸のうち

にんげんの手

月に一度は経理士さんが来るのだけれど

市内で廃業するお店が増えているんだとか。

最近あまり出歩かないので気が付きませんでしたが

閉店になっていたり更地になっていたり……。

 

廃業と言えば、うちの商いでお世話になっている職人さんも廃業するそうで。

そこの商品はもう手に入らなくなります。

職人の手で一つ一つ作っていた貴重な品です。

手仕事の技がまた消えてしまいます。

伝統の技術、技法が継承されず保護もされないのは本当に残念なことです。

その技のすごさは言うまでもなく

その作品の素晴らしさを後世に伝えていきたい。

そう思いながらも消えていくものが多すぎる。

繋ぎたくても残したくてもそれが叶わない。

にんげんの手がどれほど緻密で繊細なものを生み出すのか

にんげんの感性がつくりだすものが

どれほど豊かで多彩で個性的で魅力的か。

そういうものに興味を持ち心を寄せて手に取り日常に彩を添える

それが今の時代に欠けている

にんげんの感性、風情、粋、品、というものが欠落している

自分の日常の身の回りにあるものを見た時

昔の人の方が上等で貴重なものを持っていたと思うんです。

それは1人の職人が作った一点ものだからです。

 

常々思います

働き者の手は美しい

ゴツゴツでもガサガサでも曲がっていても汚れていても

その手は魔法のように何かを生み出す。

 

消える、無くなる、廃れる、退く、別れる、衰える

そんな言葉が浮かんでは消えるこの頃

嘆いていても始まらない

これも世の常

さあ元気に頑張りましょう!

今日は投票に行かなくては!

ではまた明日

おやすみなさい