時々思うの
余計なことは何一つ言わずに
ただ穏やかに笑っている人になりたいな、って。
ただ黙って人の話に耳をそばだてているだけで
何一つ語らない人になりたいな、って。
でも心の中では、わたしはこう思うというのがちゃんとあって
それでもそれを口にしない。
あなたの考えはどうですか、と聞かれても
胸の内を吐き出すような真似はしない。
時々思うの
言葉は怖い
そのつもりがなくても、時に言葉は押し付けや誘導になってしまう
言葉は伝えたいようには伝わらない
自分の理想や主張や信念を滔々と語るよりも
ただ黙々と動く人でありたい
語るのであればそれは他人に向かってではなく
自分に向かっての問いかけ
理想や主張や信念を掲げるだけで終わっていないか
みずからに問うてみれば
決して人様に声を大にして語る資格などない事に気づく
時々思うの
人生は一人旅だって。
誰もが一人旅。
だから、わが道を行くんだな。
言葉は語るためにあるのではなく
感じるためにあるんだ。
よくわからないけどそんな風に思うの。