『地下室の手記』を読みました
この本は2,3ページ読んでは放り出しを繰り返したのですが
今回はすんなり没入して二日で読み終えました
260ページほどなのでチョロいもんです😆
まぁこれが、とにかく暗い痛々しいめんどくさい厄介な主人公で……。
地下室と言うのは、世間から隔離したとか密室とか暗くて狭いとかじめじめした穴倉とか、そういうイメージを表わしているんだと思う
そこで主人公の語りが延々と続く
語りというより、不平不満、愚痴文句、弁解弁明、主義主張。
でもね、150年前にロシアの文豪が書いた小説だから
主人公を好き嫌いではなく、彼の言葉に耳を傾けるべきなんだな
どう言うことを語れば、こうも卑屈で救いようのない男になるのか
しかし全く彼に共感できないかと言えばそうでもない
どこか思い当たる節もある
彼の対極にある友人たちの方が軽薄にも思えてくる
でもやっぱり、重すぎるんだよなぁ😅
いや、自分ひとりで悶々と暗く重くなることはあるやろ、きっと誰でも。
人と関わる時くらいは猫かぶれば、とかね。
いや、これは150年前のロシアの文豪が書いた……ムニャムニャ
でもね、今の時代だからこそ共感するかもしれない
主人公と自分は同じだと、頭を抱えるかもしれない
というわけで
果たしてどんな作品なのか
作者は何を言いたかったのか
読了できるかは、あなた次第😆
『地下室の手記』はその後の長編作『罪と罰』『カラマーゾフの兄弟』へのプレリュードとして極めて重要な意味を持つ、とも評されます
ぜひ、地下に籠って読書を楽しんでください😆