けめこの綴り帳

不良ばぁばの胸のうち

友との別れ

旦那さんの同級生が亡くなりました

身近な誰の死も悲しいものですが

同じく年を重ねてきた人の死は

どこか自分に置き換えてしまうようです

 

人の一生は波

振り返れば波の頂点があったのです

それは運がいいとか絶好調とかいうのではなく

生物学的に最も機能していた頃

新陳代謝も活発で

髪や肌にもハリと艶があり

筋肉はしなやかで

動きは大胆で美しい

思考は広くもあり深くもあり

男として女として

匂い立つ香りを放っていた頃

 

年齢が行くとどうしても

輝いていたあの頃、を懐かしむ

そして、あぁ自分は下り坂を降りているんだなと思う

にんげんはそれを悲しいことだと思う

 

大丈夫

同じ時代を生きた人たちは

みな同じく老いていく

遅かれ早かれ順番に逝く

同じ時代を共有できたことが幸せ

あの頃を語り合えるのが幸せ

5年後10年後には今があの頃になる

そうしていつかお迎えが来る

それだけのお話