けめこの綴り帳

不良ばぁばの胸のうち

祖父を思い出す

【明治は遠くになりにけり】

 

昨日の投稿の続きになりますが

武道をたしなむような人になりたい

形容すれば、凛とした毅然とした礼儀正しく清々しく強く温かい

しかも表面だけ繕った偽物ではなく

内側から染み出てくる気品ある本物

 

一年過ぎて気づいたことの一つが

日本にはもう武士はいない

武士道精神を持つ人はいても、この時代ではみな鳴りを潜めて影のように生きている

 

何が言いたいのかというと

今の日本人、みんな死んだような目で生きてるなぁと

 

昔の写真を見るとね、なんかイキイキしてるんだ

幕末に日本に来た外国人は驚いた

識字率は高く庶民まで読み書きそろばんができ、町並みは綺麗で暮らしは贅沢でなくともみな助け合って笑いが絶えない

 

私が子供の頃もそうでしたよ

明治生まれの祖父がいて一家の長としての存在感

まだ着物を着ていましたからね

武士ではないけれど、日本人ならではの礼儀作法は厳しかった

いつも笑顔で急がずまったりしていたけど、威圧感はあった

私から見れば武士でしたね

勉強家で人望もありましたが決して前に出ることなく静かな人

こういう老人は昔は普通にいました

そして少し怖くて尊敬されていた

 

私の中には祖父の血が流れている

彼から受け継いだものはなんだろう